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数値感覚

物事を表現するのには、定性と定量がある。「徹底的にコストダウンを推進する」は定性的表現であり、「30%のコストダウンを推進する」は定量的表現である。より客観的に物事を捉えるためには、後者のごとく数値でおさえることが不可欠と言えよう。仕事上、よく経営者から「今、世の中の景気はどうなんですか」などと聞かれるが、数値を伴わなければ”ぼちぼちでんなー”的な曖昧な回答になってしまう。景気であれば動向指数や日銀短観、タクシードライバーから聞いた最近の実車率や水揚げ高、飲食店で聞いた平均客単価、メーカーであれば操業率、市況変動の価格への転嫁率、歩留率などその気になればいくらでも数値は収集可能である。しかしながらウォッチする意識がなければ自分の頭を素通りしてしまう。日常の中で意識して収集し、分析・活用してこそ数値感覚は高まるのである。

保木本 正典

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