Categories: BLOG

性悪説

厳しい時代の幕開けである。厳しい時代だからこそ企業においては部下に、家庭においては子供に対して自然に厳しくなるというもの。ところでそもそも私は「人間と言うものは何もなければ怠けようとする動物である」という考えをもっている。だからこそ道徳や規則が必要だとも思っている。何もなければ堕落すべきであろう人間が世の中で経験をつみ、理性をもって物事を判断できるまでに成長する。まさしく人の善の行為は後天的習得によってのみ可能とする性悪説の考え方である。厳しく言わなければ部下は動こうとしないと思うのか、作業環境さえ用意すれば自発的に人はやる気を出すと思うのか?現実的には、前者のケースが多いのではないだろうか。何度、同じことを言わせるのか!一向に指示待ちの姿勢が変わらない。そういったことを経営スタッフから耳にすることが実に多いことか。もちろん、事細かに観察すれば人の成熟段階によって多少なりとも前者から後者へと移行していくということは理解できるのだが。

保木本 正典

Recent Posts

自分を創って頂いた恩師の方々へ(その1)

メーカーを退職し、コンサルの世…

1週間 ago

見るべき視点を創り、見える化し、皆で活用

メーカー時代、原価管理を担当し…

4週間 ago

経営管理の基本:成果を管理指標で測定しよう

「貴方の工場には良し悪しを判断…

1か月 ago

企業経営体系化モデル:重要な概念を整理して理解しよう

「企業経営を体系的に理解してい…

2か月 ago

経営の再構築:まずは企業診断で現状チェックしよう

企業ビジョンを追求していく企業…

2か月 ago