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勝ち残り企業は打つ手が早い

ポスト2020、多くの企業が先が見えないでいる。このような時代においては、手を打つことなく景気回復を祈る「閉じこもり企業」と先行きを早々と判断して手を打つ「先手先行企業」との違いがあからさまに出る。あるメーカーは、毎年安定した業績を確保しているにもかかわらず、今後、市況が1~2割ほど低下することを見越して主力以外の製品やメンテナンス事業などの受注拡大に向けて、いち早く組織営業の仕組みと体制を築き上げた。一方、ある食品卸では、相変わらずの地域に相変わらずの人数で攻め続け、年々市場が縮小する中、生産性(一人当たり売上)を落とし続けている。商品に差別化要素がないのであれば、決め手はスピードだ。どこよりも早く市況や商品の情報をつかみ、得意先に提供・提案し、いち早く納めることが今やるべきこと。仕入先開拓を強化しよう、そういって早くも1年が経つ。やることなすことが遅い、全て後手に回っている。スピードは投資のかからない最大の差別化要素である。すべてのスピードを倍にする努力をしよう!不況と嘆く前に、まだまだやるべきことはたくさんある

保木本 正典

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