Categories: BLOG

事業承継

最近、若い世代の社長、並びに後継者の台頭が目立つ。そこで気づかされることは、優良企業ほど事業承継の時期が比較的に早く、用意も周到であるということだ。まさに事業承継に関しても先手先行経営が重要であることを実感させられる。

ところで仕事柄、後継者と創業者の違いを問われることが多い。あくまで一般論であることをお断りした上でお話させていただくとすれば、創業者は人志向で”企業は人なり”の実践型である。常に率先垂範であり、愛情込めた叱咤激励が行き交い、気配り・心配り等、時に人心掌握への執着心さえ感じる。これに対して後継者は物志向で人間関係の煩わしさなのかシステムだけで人を動かしがちである。協調的、冷静沈着ながら自分に優しく、他人に厳しい傾向も甘さの一部として併せ持っている。さらに金志向でもある。引き継いだモノを守らねば、とか失敗しないようにという思いから”使うべき時期”の判断を誤り、大胆さや決断力に欠けることも多い。一方、創業者は「『駄目であればまた一から、つまり裸一貫から出直せばよい」と腰が据わり決断に迷いがない。

時代は大きく変わってきている。引き継いだ後継者も創業者と大きく異なる環境のもとで必死に事業を適応化しているという点では(第二)創業者そのものだ。こだわりも必要だが、割り切りも時には重要だ。後継者の創業者魂に期待したい。

保木本 正典

Recent Posts

新たなパートナーのご紹介

この度、4月1日付で笠井・金田…

2か月 ago

育てるに優先すべきは育む、人財を育む良質な土壌を創ろう

人間という者はとかく弱い生き物…

2か月 ago

VISIONLINK Business Micro Learning

新人、若手向け研修の一コマをY…

4か月 ago

企業経営体系の再設計から始まるビジョン経営

今、数多くの企業で企業理念やビ…

4か月 ago

企業アセスメント実施中です

企業ビジョンアセスメント実施中…

4か月 ago

パーパスを基軸とした企業理念経営へ

2024年、謹んで新年のお喜び…

5か月 ago