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一人残らず全員活躍

会社組織でもスポーツチームでも同じく、「メンバー全員が活躍できるかどうか」で勝敗は決まる。長期戦は特にそうだ。一人残らず全員活躍、これからの時代はこれこそが最大のKFS(Key Factor for Success、成功要因)となる。 

さて、組織には、2:6:2の法則がある。組織ができると優秀な人財が2割、平均的な中位の人材が6割、下位の人罪が2割に分かれるという。働きアリの集団に例えると、積極的に働くのは2割だけで、6割は普通に働き、残りの2割は大して働かないということになる。

さあ、内観してみよう。個人は、自身の価値を今一度、客観的に冷静に感じてほしい。貴方が思っているほど会社は貴方に価値を感じていないかも知れない。代わりはいくらでもいると思われているかも知れない。今後、貴方が欠かせない存在となるためにどのような優位性を発揮すればいいのだろうか。貴方の強みは何であり、それは他の人では置き換え難いものなのか。これから価値を高め、欠かせない存在となるために今何をしなけれならないのだろうか。 

一方で組織は、コロナ後のグローバル競争を勝ち残っていくためにどのような事業や商品を展開しないといけないのか。策は多々あるが、私は一人残らず活躍させる、そのための人材の採用・育成・処遇の仕組みを高度に設計する必要性を感じている。採用は、数ではなく質だ。優秀な素質は生産性ツールを活用して数人分の仕事をするだろう。そして育成、将来の事業を展開していくにあたり、どのような能力をもった人がいつまでに何人必要か。一人ひとり異なる緻密な育成計画が必要だ。そして最後に処遇、他社の1.5~2倍の報酬を目指したい。でなければ圧倒的に優位な人は残ってはくれない。少数精鋭、魅力ある事業・商品があれば十分可能となるだろう。

最後に確認までだが、最も大事なのは人であり、人がすべてを生み出す。その人を一人残らず全員活躍させることで完全優位な組織となる。さあ具現化しようではないか。 

保木本 正典

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