貴方の主張に客観性はありますか
コミュニケーション社会において怖いのは孤立。もしあなたの主張に客観性がなければ、それは勝手な思い込みと受け止められてしまい、結果として人を共感させたり、ましてや組織を導いたりは出来ません。また、そのようなことが続くと貴方は皆からの信用を失い、最終的には孤立ということもあり得なくはありません。そう、主張こそ貴方自身の信用基盤なのです。
そのためには、「私はこう思う(主張)」「それはなぜ?(理由)」に対して「こうだから(証拠)」と説得力のあるエビデンスと信頼性のあるオーディエンスを用意することです。エビデンスとは、主張を裏付ける確固たる証拠や根拠となるデータ、そして信頼あるオーディエンスとは貴方の主張に賛同する方々です。
データであれば、「アンケートの結果でそれが言えます」というが、その属性や母数を聞くとあまりに局所的な意見と思われる時がある。例えば内閣支持率。母数が1000人程度だとその数値が上がった、下がったというのは誤差範囲内ではないかと思わざるを得ません。一方でオーディエンス。「だって、みんながそう言っていますよ」という話を聞くが、それは誰なのかと聴いてみると仲の良い友達数人といったことがよくある。
私は、勝手ながら常にオーディエンスを確保し、テーマに応じて選定の上で必ず彼らに意見を求めるようにしている。「貴方の意見に加えて彼がそのように言うのだったら、そうなんだろうね」などと随分と自身の主張を通すために活用させてもらってきた。貴方のその主張には、説得力のあるエビデンスと信頼性のあるオーディエンスはおありですか。