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傾聴

辞書では傾聴は「真剣に聞くこと」であった。聞くというのは耳で聞くこと、傾聴の聴くは心をこめて聞くという意味である。よく社内の不満の一つに上司が自分の言うことを聞いてくれないということがあげられる。部下は何も自分の意見をすべて取り入れてほしいとは思ってはいない。ただ聴いて欲しいのだ。自分をを分かって欲しい。自分という存在、人格を認めて欲しいのだ。ところが忙しい上司は聞く耳もたずである。コミュニケーションの始まりは聴くことである。自分の言いたいことをいうことではない。まずは聴く、そして相手の言うことが間違いであってもまずはそのことを理解することが大事だ。また、最初にこちらが言いたいことをを言ってしまうと相手はそのことが阻害要因となって本当に言いたいことが言えなくなってしまう。2つの耳で聞き、一つの口で話す。そのくらいが丁度よい。

保木本 正典

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