不況、まさしく景気が悪いこと、経済活動が停滞している状態をさす。一見、あってはならない絶対悪のような言葉に思えるが、これは必要悪とも言える。そもそも不況は、ある時期において世の中で不要になった企業や事業、商品を淘汰するものであり、人の体でいえば「悪い血をとり、新たな血の形成により体力を増強させる」ものである。この不況を乗り越えるとそこには世の中のニーズ゙に適応出来る企業、必要な事業・商品だけが生き残っていることになる。新たな価値創造による、新たな時代の幕開けである。不況のせいだとか、早く景気が良くならないかと嘆くのではなく、「不況は、必要悪」と捉えて、日々、環境適応できる企業づくり、事業づくりに今こそ一層、精進していくべき時ではないだろうか。