世の中で一番、難しいテーマは意識改革であろう。事業戦略、商品開発、システム構築などこの世に難しいテーマは様々あるが、最も難しいのはそれらをやり遂げる”人の意識改革”である。少しも報告をしてこない、身の回りの整理整頓ができない、時間にルーズ、、、、これら全ては人が成すもの。であればその人の意識次第と言える。能力よりも意識の差を問われるケースの方が断然多いはずである。よく年齢が50歳を過ぎるとなかなか性格は変わらないといった話を聞く。しかし、それはこれまでの人生で経験したことが固定概念となって謙虚さを失くしてしまい、その結果、素直に人の話に耳を傾けたり、基本に立ち戻れなくなったため、即ち、年齢ではなく、その人の意識の問題なのである。ところでこの意識とやらを変えるには、それなりのショック慮法しかないと私は思う。タバコを止めなければ貴方死にますよ、これがやれないとこの会社にいてもらう意味がないですね。このような聞き流せないようなショックを与えなければ人は決して変わらない。本人が気づいて自ら変える(自己改革)にこしたことはないが、それが出来ないのであれば、上司が愛情持って厳しく言うことである。部下の意識を変える、高いレベルで維持させることこそ上司本来の仕事である。そのように考えてくるとその前にまず、上司自身の意識改革が必要になってくるのだが。