先手とは、相手の機先を制して物事を先に行うこと。わが社には何ら強みがないという中小企業経営者がいたが、小回りが利く、意思決定が早いという体勢はくらいは整えられるはず。それらが圧倒的であれば十分に差別化要因となる。企画が早い、見積もりが早い、作るのが早い、仕入れるのが早い、配達するのが早い等々。先手は後手のうまみを全て根こそぎ取り去っていく。それらを実現するためには何より思考の先行が必要だ。頭の中も常に先を見据えながら、今すべきことをスピーディに考え、実行することである。大きな仕事は1年先を見ながら、販促等の企画は半年先を見ながら、業績づくりは3ケ月先を見ながら、日常業務は1週間先を見ながらスケジュール化していくことで先行のうまみをたっぷりと享受していただきたい。