混沌とする経営環境が続く中、省エネ等の環境関連、高齢者や農業関連事業等々、補助金などで根幹となる経営方針が揺らいでいる企業が目に付く。そこで今回は、自立と自律という言葉になぞらえて考えてみたい。まず、自立とは、他の助けを借りることなく自分ひとりで物事を行うこと。一方、自律とは、自分の立てた規律に従って自らの行いを規制することである。個人で言えば、自立とは人に頼らず自分で出来ることであり、企業であれば補助金や借入金ばかりに頼らないことである。補助金がでるから、銀行が金を出すというからといった動機で始めた事業は、うまくいかないことが多い。最終的には補助金や借入金以上の出費を伴って経営を圧迫する。やるべきか(投資基準)?、撤退すべきか(撤退基準)? 企業自らの基準をもって経営をする。企業の自律が今、求められている。