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付加価値

(1)付加価値とは、物事を生み出す過程において新たに付け加えられる価値である。売上から、メーカーであれば材料費や外注費を、小売業であれば仕入を差し引いたものである。価値がなければ物は売れず、それを作っている会社の存在価値さえなくなる。人も同様である。(2)人の仕事の価値は、当然のことながら、やっている本人ではなく、依頼者が決める。上司であり、さらにその上のお客様だ。仕事の価値とは、クオリティであり、コスト(所要時間・労務費)であり、スピードである。人よりも正確で、早く、なおかつ依頼者の期待を超える仕事でなければ価値はない。そこにこそ付加価値アップの要因がある。一方、本当にそれだけのコストをかけてまでやる仕事か?といった時に初めてゼロベースで仕事の価値を再評価できる。それこそが業務改善の本質である。(3)いずれにせよ、物やサービス、人、仕事、会社、それぞれが世の中からより高い価値を見出してもらうことができるかどうか、あるいは業務改善等によってコストを抑えられるかどうか、ブルーカラー、ホワイトカラー問わず、グローバルな付加価値づくり合戦の始まりである。

保木本 正典

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