改革とはよく耳にする言葉だが、とらえ方は人それぞれである。私は、改革にはふたつのアプローチがあると思っている。一つは小さな改善の積み重ねであり、もう一つは、ゼロベースで新たに構築することである。前者は、一朝一夕にはできない、だからこそ小さなことから始めてみる、そうすればやがて振り返ってみると大きな改革になっているという現状積上的な発想だ。かつてのQC活動や小集団活動などはこの考え方による。一方で後者はより大局的な考えであり、むしろゴールを先に考え、そのための対策を全ての制約を一旦はずし、大胆にゼロベースで考えていこうというものだ。どちらがいいかはその際のテーマや状況によるものだと思う。