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パーパスを基軸とした企業理念経営へ

2024年、謹んで新年のお喜びを申し上げます。

さて今年の干支は、甲辰(きのえたつ)。ご承知の通り、干支は十干と十二支の組み合わせであり、十干が五つの陽干と五つの陰干、十二支が六つの陽干と六つの陽支、それぞれが組み合わさり、干支は計60種類になります。その中で甲辰が今年の干支です。

甲は十干の最初であり、「命の始まり、ものごとの始まり」を表し、辰は活力となる「陽の気が動き、草木がなびいて大きく成長するさま」を表しています。今年は、これまで皆さんが蓄えてきた学びが一気に芽を出して花を咲かせる、そのような実りある年になりそうです。

そこで、私としては、改めてこの2024年を経営の原点回帰の年にすることをご提案したいと思います。これまで主に経営者自身の思いや信条を表現してきた経営理念を見直し、サスティナブル経営を旗印に、パーパス(存在意義)を熟考、さらに会社が大切にしていきたい考え方や価値観を企業理念として社内外に再発信していきたい、そしてコーポレートステートメントを体現していきたいと思います。既に数多くの上場・大手企業が策定し推進されてきていることではありますが、私自身、最近のコンサルティング活動を通じ、企業規模を問わず中小零細企業も含めてこのパーパスを基軸とした企業経営に価値を感じています。

思い起こせば数年間に及んだコロナ禍、思いのほか長かった。そしてそれを抜け出した私たちを待ち受けていたのは想像をはるかに超える別世界、存在価値を問う時代でした。生成AI等々、知らぬ間に人として企業としての価値が破壊され見直され再生され、それに束の間ながら気づかずにいたばかりに自然淘汰されていく、そのような霧がかかった時代に私たちはいます。そのような今だからこそ経営の原点に立ち戻り、企業理念を再設計し、それを心の拠り所として次なる未来へと舵を取る、そのことに大きな意義を感じずにはいられません。確かに目先の利益も大事ですが、10年を大きな節目とし、サステナブルに成長していく、そしてそのための価値創造のストーリーを描く、これらの地道な取り組みこそがやがて大きな花を咲かせることになるのではないでしょうか。

Question1(存在意義)貴方の会社は、社員や社会に対してパーパス(何のためにわが社は存在するのか)を明示されていますか、それは社員が納得し、社会からも認知されるものになっていますか?

Question2(企業理念)MVV(ミッション・ビジョン・バリュー=企業使命・将来像・価値観)が明文化され、社員への浸透や社外へステートメントとして発信されていますか?

Question3(成長ストーリー)ビジョンが中期経営計画、さらには年度計画や各方針へと展開された上でその進捗状況が定期的にフォロー(マネジメント)されていますか?

甲辰の2024年こそ、飛躍に向けた絶好の機会です。

Let’s get started、今動き、将来に大きな実りを咲かせましょう!

VISIONLINK代表 保木本正典

保木本 正典

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