OECD(2017年のデータ)によると日本の時間当たり労働生産性(就業1時間当たり付加価値)は、47.5ドルで米国の3分の2の水準であり、OECD加盟36カ国中20位とのこと。原因はなんだろうか?私は、日本人の競争意識の欠如、そして時間生産性に対する意識の低さにあると思う。それは皆に平等に与えられているこの貴重な時間をいかに大切に使って他者に優位に立ち、仕事を確保するか、そして充実な人生を送るかという目的意識である。仕事を効率化させてその後のプライベートを楽しもうという目的感のない行動習慣にある。学校では効率を教えないし、会社も処遇制度が実質年功序列で曖昧な人事考課がまだ多い。現場というよりスタッフの生産性を推し量る明確な指標の設定とマネジメントが未確立なのであ。新卒、中堅、ベテランに関わらず、しっかりと生産性を評価し、大きく処遇に差をつける時が今、来ている。それに早く気付かなければこの状況は変わらないだろう。