理想とは果たして非現実か?私は、これまで常にあるべき姿を描き、そこに現実を近づけていくことが課題解決と信じてきた。ところが最近、若年層に、あるべき姿は単なる理想論であり、それよりも目先の事実をどう考えて行動していくかが重要という現実論が台頭してきているように思える。確かに物事をより現実的に捉えようとすることは大事だ。しかしながらこれでは、出来ないことは理想論であり、出来ることだけやっていればいいという現実逃避になりがちだ。恐らく経済界や政界をはじめ世の中が理想やあるべき姿を提示出来ていないことも理由のひとつと思われる。先行きの見えない時代、だからこそあるべき姿としての理想を掲げ、そこに向けて果敢に挑戦していくことに価値があるのではないだろうか。