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ビジョンなくして経営なし

経営ビジョンとは、企業が求める将来像を描き、明示したものである。それは、経営者の頭の中にとどめず、明文化され、全社員に理解されるものでなければならない。ビジョンは企業経営におけるガイドラインであり、全社員が具体的な将来像を共有化することにより、はじめて一丸体制が可能となり、社内も活性化する。特に最近、社員から「我が社の将来が不安」「我が社にはビジョン、夢がない」などの声を聞くことが多くなってきた。つまり、会社にビジョンがない状態は、企業がどこに向かっていっているのか分からないということを意味しており、あてもなく漂っている難破船状態を指している。ビジョンという行き先を定める。全社員でめざすべき将来像に向かってベクトル合わせをすることで一体感が高まり、社長の求心力も高まる。

保木本 正典

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