企業とはまざまな考えを持った多くの人の集合体である。だからこそ、主義主張や見解の相違があって当然である。しかしながら、いかなる時も方針だけは、ひとつでなければならない。そうでなければ上層部のコミュニケーションギャップが下部の組織に、また部門間の横の連携に大きな混乱をもたらすことになろう。まずは、さまざまな考えをひとつの方針に集約する場をもつことが最も重要だ。それが取締役会、幹部会議等々である。もちろん会議の中身が大切であってただ集まればよいというものではない。機械加工のE社は、社長、専務、取締役本部長と方針が違っていた。聞いてみると役員会が社長の一方的な話で終わっていた。ありがちだが、これでは駄目だ。上層部のコミュニケーションなくして企業内のコミュニケーションは成り立たない。活性化はあり得ないのである。上層部がお互いに言うべき時にものを言える、それこそが企業活性化の第一条件である。