新たな商品や事業開発を行う際には、意外とこれまでの知識や経験、凝り固まったプロ感覚よりも素人感覚、素人発想の方が役に立つことが多い。素人は物事に経験がない人という否定的な意味合いが強いが、全く新たなものを創造していくときに邪魔をするのがこの知識や経験、思い込みとも言える。むしろ素人、つまり素の状態からゼロベースで考えることのできる人、その感覚が大切である。そもそもこのサービスや機能は全て必要だろうかと自問自答してみるのもよいが、私は全く逆の側面から考えてみることをお奨めする。これまでの経験上ではある問いに対してイエスであった。であればこれまで考えもしかなったノーを選択したらどのようなアイデアが生まれるだろうか、どのような方向に導かれるだろうか。私たちは、もっと素人の話に耳に傾ける、逆の側面から考えてみることが必要ではないか。