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デジタル化の時代が求めるハイブリッド経営

ハイブリッドとは本来、異なる同士を組み合わせて作られた「モノ」を意味しており、典型的なモノとしては、ハイブリッドカーがある。その他にもブタとイノシシの交配によって生まれたイノブタや野菜を交雑させて作られたハイブリッド野菜などがあげられる。一方、「コト」の分野ではどうかとなると、足を使った営業活動とeコマースを併用したハイブリッドマーケティング、そして集合教育(リアル)とeラーニング(オンライン)を効果的に組み合わせたハイブリッド教育がある。そしてこれからは、経営そのものも変わる、即ち「ハイブリッド経営」の時代になりそうだ。

最近、新聞や雑誌、TV、ネットなど至る所でAIやDXなどデジタル関連の用語が目に飛び込んでくる。もちろんこれに乗り遅れると負け犬になってしまう、よって我先にといった気持ちも分からなくもないが、私はそこに忘れ去られつつある大事なもの、残されていっている課題なるものを感じている。

確かにいつの時代も“企業は環境適応業”だけに世の中の「流行」に乗り遅れては生き残っていけないだろうし、それは実際にこれまで多くの事例を伴って証明されてきた。ただし一方で、「不易」と言われる経営の原理原則なくしてはそれらが活きないというのも経験科学上、事実に近いのではないだろうか。特に中小企業の場合は、戦略よりも戦術、デジタルよりもリアル、流行よりも不易といえる原理原則で足をすくわれることの方が多い。ご承知の通り、不易とは、ビジネスの基本である。組織や業務のマネジメント、人材育成や部下指導の進め方、モノの整理整頓等々、実に基本は幅広く奥も深い。それだけに完璧は求めないが、せめてデジタル時代に立ち向かえるだけの及第点60点を確保した上で臨んで欲しいところである。「不易流行」、今の時代にこそ改めてその意義を問うてみたい。

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