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事業承継は早めの準備と計画性が不可欠

経営相談の中でも多いのが事業承継なのだが、残念なのは、相談される社長の年齢が平均で60歳から70歳であること。ハッキリ言ってこれでは遅すぎる。

事業承継は単なる役職のバトンタッチではない。ヒト・モノ・カネ全てにおいて充分な引継ぎ期間が必要だ。理想を言えば、10年程は掛けたい。実際、後継者を取り巻くブレーン(参謀)づくりだけでも5年以上はかかる。ましてや今のようなコロナ禍においては、次代を踏まえた新たな事業の柱づくりも考えておく必要がある。次代はDX、つまり企業がデータやデジタル技術を活用し、ビジネスモデルや顧客への提供価値を抜本的に変える、今とは大いに異なる時代だ。その点からしても後継者は40代、いや30代でも決して早すぎることはない。中には、70歳に達しながらも未だ譲る決断をしていない、承継を渋る経営者がいる。名経営者は事業承継でも潔いものだ。

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